はじめに
鎌倉は風光明媚な街並みや、歴史的な名所が残る街です。
春夏は鮮やかな緑、秋は赤い紅葉、冬は凛とした空気…と一年中季節を楽しみながら、日本の魅力を存分に味わえます。源頼朝の足跡が今も残るこの地。武士たちの栄華や、根付いた文化の息吹が交錯する街並みは、子供たちの目にどんなふうに映るのでしょうか?
歴史の趣と開放的な海の広がる街へ、東京午後発・一泊二日の旅行で向かいました。
子供たちは歴史的な建造物に興味を示してくれるのか?
地図を見たり、地理に関心を持ってくれるのか?
後に47都道府県旅行を考えていたので、予行演習ともなる旅でした。母ワンオペ子供二人連れでの日程をレポートします。
子連れで鎌倉〜江ノ島へ行こう! 今回の旅行目的
今後の知育旅に繋がる練習旅なので、旅行の目的だけはしっかり決めました。
・鎌倉で鶴岡八幡宮、高徳院(大仏殿)へ行く。歴史的な神社仏閣や仏像の実物を見る。
・湘南の海岸線で砂浜や波打ち際で遊ぶ。
・江ノ島水族館でイルカショーを見る。くらげの展示を楽しむ。
・江ノ島へ橋を渡って上陸。島の中を散策する。
今回は、「歴史的な街でも子供たちは楽しめるかどうか」を試す目的もありました。
1日目午後出発で鎌倉、二日目は江ノ島水族館・江ノ島へ向かいました。向かうポイントを絞って、遊べる余裕も含めました。
東京ー鎌倉・江ノ島 子連れ旅行モデルルート
東京から鎌倉へ向かうには、電車、バス、マイカー・レンタカーなどがあります。
鎌倉の神社仏閣を回るにはマイカー・レンタカーは不向き。
駐車場がなかったり、道が細くて混雑することが多いようです。周辺駐車場に停めるか、江ノ島電鉄かバス利用のほうがスムーズかと思います。やはり徒歩が長くなるかもしれないので、子供は立っていても平気な年齢でないと難しいかもしれません。
ただ駐車場さえあれば車でも行けますので、付近の駐車場もご紹介しますね。
東京からのモデルルートです。
電車ー鶴岡八幡宮ー徒歩(またはバス・電車)ー高徳院ー江ノ電ー藤沢
藤沢ー江ノ島ー徒歩ー湘南の海・江ノ島水族館ー徒歩ー江ノ島ー電車で東京
レンタカー・マイカーの場合
調べてみたところ、鎌倉駅周辺で鶴岡八幡宮に近く、比較的安い駐車場はこちらでした。
他にも広くはなさそうですが、駐車場はいくつもある印象でした。
まだ長距離歩けそうにない幼児連れなら、「鶴岡八幡宮〜参道で買い物:鎌倉駅周辺の駐車場」「高徳院にて大仏殿参拝:高徳院〜長谷観音付近の駐車場」でいいかなと思います。
こちらは長谷観音近く、大仏殿にも遠くない距離の駐車場です。料金も安め。
ただ鎌倉駅周辺は全体的に駐車場自体が広くなさそうなので、土日は混雑が予想されます。
あらかじめ予約しておくと安心&スムーズに観光できるので、よく利用する駐車場予約サービス↓
鎌倉だけでなく、全国観光地付近は便利です!特に乳児・幼児連れ!
東京ー鎌倉・江ノ島 子連れ旅行記 前編
では、写真とともに振り返って行きます!
習い事の都合で、午後から出発しました。東京駅からの電車内はかなり混雑していて、しばらく立ちっぱなし。席が空くと座れる感じでした。普段から徒歩が多くて歩くことに慣れてるけど、あまり歩く機会がない子だと辛いかも…。子供たちはスマホの動画(音声なし)で乗り切りました。
鶴岡八幡に到着したのが14時頃。
お店の並ぶ参道をまっすぐ通って境内へ。
境内までの参道には、屋台がまばらにありました。
思ったより階段が急。ゆっくり登っていきます。
見晴らしは最高!鎌倉幕府について少し話をしていたので、敵が来たらここだと見やすい?平地より分かりやすい?を体感してもらいました。
お参りを済ませて、本殿の鮮やかな色を眺める。横からは装飾の絵も見れました。
鉱物からできた塗料で塗っているから、鮮やかに長い間残るんだよと説明。
帰る時も怖い!気をつけてー!と大興奮でした。
帰りは参道の屋台で、憧れのレインボーわたあめをねだる。
他にソフトクリームを買ったり、団子なども目移りしていました。
参道には屋台、敷地内を出てからも道にはお土産物の店がたくさん!
お菓子から小物まで大変充実していました。
食べ歩きをしたり、お土産物をゆっくり見るのも楽しい。昔ながらの木製のおもちゃなどもあり、子供も大人も楽しめます。この周辺だけで時間が過ぎてしまいそうですが、目的を思い出して大仏のある方向へと少しずつ移動。
次に、高徳院へ向かいました。鎌倉駅から江ノ電に乗り、長谷駅まで移動です。長谷駅で降りて徒歩10分くらいかな?
歩道が狭いので、小さな子は必ず手を繋いでくださいね。向かう途中もお店や、普段とは違うものが目に入ります。
高徳院に到着。
徐々に見えてくる大仏に声を上げる子供たち。
中に入って近づいてみた後、同じポーズで写真撮影。(※大仏の顔を真似しています)
同じように大仏様の真似をしている人、何人もいた(笑)
鎌倉の大仏は一周回って背後まで見えます。背中の窓が開いているのが不思議だった様子。
なんで窓が開いているのか。頭が何度か落ちたエピソードがあることなどスマホで調べながら、大仏の横の休憩スペースでのんびり。キッズカメラで写真を撮ったり、ノートに大仏の特徴を書いていました。
帰りは江ノ電で長谷駅から藤沢まで向かう。
宿泊のホテルで藤沢を選んだのは、翌日水族館に近いこと・ホテルの選択肢があること・お店が近くにあって急に子供に何かあっても安心なことです。
ちょうど夕陽の沈む時間で、声が上がる車内。一部のスポットでは、江ノ電の車窓からも海岸線が見えます。子供たちも車窓に映る夕焼けを眺めていました。
二日目後編に続く。
子連れ鎌倉旅行 楽しむためのポイント
・徒歩で歩くことが多いので、動きやすい格好を。
・お土産店などたくさんあるので、買ったものをすぐ持てるエコバッグあると便利。
・お賽銭やお土産、バスなどの公共交通機関で小銭を使う機会多い。小銭の計算をさせたり、実際に使わせる場合は子供用のお財布持参で。
↓例えばこちら。幼児さんも使いやすいひも付き財布。キャラクター豊富で嬉しい!
価格:1,750円 |
・気温が高い時は、水筒必須。手ぶらになれると楽です。
・歴史的な背景を理解するには難しいが、神社・仏像や武士などが出てくる絵本など読んでおくだけでも違う。
・キッズカメラあると子供の視点が分かって楽しい。後日も会話になります。
・絵本好きなら、「大仏くらべ」という絵本がおすすめ。曾津八一記念館・奈良の東大寺・高徳院しか販売されていないそうです。狂言独特の台詞を交えて、奈良と鎌倉の大仏を比べた内容です。
東京ー鎌倉 子連れ旅行 電車で向かう注意点
・時間帯によっては電車内が大変混雑します。長時間立ちっぱなしの可能性も。
・立つのが厳しい子供連れは、車の利用をおすすめします。鎌倉手前の駅やパーキングなどで車を停めて向かいましょう。
鎌倉 子連れ旅行 予習におすすめの本
「だいぶつさまのうんどうかい」
価格:1,540円 |
たくさんの仏様がとにかく出てきて楽しい絵本です。
大仏以外の仏像にも興味が湧くかも?
鎌倉の大仏の絵本ではありませんが、旅行以外でも知識が活躍しそうな一冊です。
「ならの大仏」
価格:3,080円 |
子供向けに作られた、「奈良の大仏の歴史・造られる過程など幅広く分かる」本です。
この本の舞台は奈良ではありますが、仏像ができる過程は学んでおくと鎌倉でも楽しめます。
ふりがなあり。
小学生向けですが、丁寧な絵も沢山載っているので見るだけでもおすすめ!
「鎌倉時代のサバイバル」
鎌倉時代へタイムワープ (歴史漫画タイムワープシリーズ 通史編6) [ チーム・ガリレオ、イセケヌ ] 価格:1,320円 |
小学生に大人気のタイプワープシリーズ。
漫画なので歴史的な物や雰囲気がイメージで掴めます。鶴岡八幡宮や鎌倉の地域など、今後歴史を学ぶ前の導入には良い本です。
「はじめてのおかねえほん」
価格:1,320円 |
鶴岡八幡宮や江ノ島など、お土産や屋台の多い場所で挑戦してみたい「お金を使う練習」。実際に触れてみる前に、読んでおくとよい絵本です。
迷路やパズルなど、楽しくお金の勉強ができます。
「るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県」
るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県 (こども絵本) 価格:1,430円 |
うちの子供も何度も読み耽っている本。
漫画から都道府県の特徴がわかり、イラスト地図など記憶に残りやすいようです。
日常から旅先移動時間の暇つぶしまで大活躍です。
鎌倉や大仏の歴史は難しいですが、イラストや写真を見るだけでも当日楽しめました。「あ、見たことある!」という体験は特別。読んだ本と実物を目の当たりにするだけでも違うんだな、と実感しました。
親子共に風景に浸れるよう、予習で楽しく読んでおくのがおすすめです。